多読を継続できている人はどんな感じで記録してるの?
語数の数え方や記録の残し方を詳しく知りたい!
アプリかノートか、自分に合った記録法を知りたい!
本記事では、このような疑問や要望をサポートします。
多読を続けていくコツとして、記録を残すことは非常に有効です。
たとえば「現段階でどれくらいの量を読んだのか」という現状把握や、「もうすぐ30万語だ!頑張ろう!」といったモチベーションの向上に役立ちます。
とくに初心者にとっては、記録をつけるかどうかが今後の継続を左右する可能性さえあるでしょう。
かく言う私も、多読を始めてから毎日欠かさずデータをとっており、今でも記録更新中です(個人的な多読データは『多読レコード』にて連載中!)。
この記事では、多読を続けるにあたっての「語数の数え方」や「記録法の一例」を豊富な画像とともに紹介していきます。
読み終える頃には、自分に合った記録法がわかり、そのイメージが豊かに湧いてくるでしょう。
多読語数の数え方
まず、記録をつけていくためには「1ページあたりの語数」を調べる必要があります。
ここでは、以下の2パターンを紹介しますね。
- 公式の総語数から計算
- 自分の流儀で直接計算
公式の総語数から
英語学習者向けの本の場合、書誌情報として総語数が示されていることが多いです。
たとえば私もよく読んでいたラダーシリーズでは、本の裏表紙やWebサイトに総語数が記載されています。
また、一般的な洋書についても総語数を検索できるサイトがあります。
実際に調べてみたところ「Reading Length」がとくに使いやすかったです(ただし正確性は保証されていません)。
これらのように総語数がわかる場合には、
総語数 ÷ 本文のページ数
で1ページあたりの語数が算出できますね。
自己流の計算から
簡単に総語数がわからない場合には、自己流で1ページあたりの語数を計算する必要があります。
私の例だと、大まかな流れは次の3ステップです。
- 平均的なページ探し
- 適当な行の語数調べ
- 語数に行数をかける
以下、各ステップを図解していきますね。
1.平均的なページ探し
まずは本を手に取ってパラパラめくり、文字の密度が平均的なページを探しましょう。
極端なページ(文章量が少なすぎるなど)を避けることだけを意識して、10秒くらいでササッと決めるとよいです。
ざっと見た結果、以下の1ページ(左ページ)がよさげだったとします。
2.適当な行の語数調べ
ターゲットとなるページを決めたら、そこから適当な行を選び、語数を数えます。
このとき、行全体が文字で埋まっているところを選ぶことが重要です。後の計算が楽になります。
3.語数に行数をかける
最後に、先ほどの語数に行数をかけます。この段階で「1ページあたりの語数」として確定してもOKです。
より正確さを求めるなら、行内の空白ゾーンを差し引くという手もあります(下図)。
私の場合、このようにして1ページあたりの語数を算出していました。
実際に読むときには一言一句しっかり意味を取って読めるわけではないので、そこまで神経質に数える必要はありません。
それでも不安な人は、2、3ページほど算出してその平均値を求めるとよいでしょう。
以上、1ページあたりの語数の算出法でした。
なお、この数値は必ず何かにメモして残しておきましょう。
ちなみに私は、付箋にメモをして表紙の裏に貼っています。
読んだ語数の算出
次は、一読あたりの語数についてです。
言うまでもないですが、実際に読んだ語数の計算式は次のようになります。
1ページあたりの語数 × 読んだページ数
注意点として、語数が極端に少ないページ(以下の3例など)は計算に含めない方が無難です。
実際に読み進めていると、別のことを考えてぼーっと読み流しだり文の意味がわからなかったりすることもよくあります。
とくに正確な多読語数を記録したいなら、切り捨てる勇気も大事です。
以上、多読語数の数え方でした。
多読語数の記録法
ここからは多読語数の記録法を紹介していきます。
私はアプリとノートの二刀流で記録をしているので、両方ともシェアしたいと思います(追記:2022年にノートの方は卒業しました)。
アプリ編
まずはアプリによる記録法です。
使っているのは以下のスマホアプリで、多読に限らずいろいろな記録に活用できます。
超じぶん管理 「リズムケア」(無料)
App Store はこちらから
Google Play はこちらから
次の画像は、私自身の2021年1月の多読データになります。入力しているのはタイトルと語数のみです(左図)。語数さえ入力すれば、右上の狙撃照準マークを押すことで合計や平均が自動的に算出されます(右図)。
また、狙撃照準の下の折れ線マークを押せば一瞬でグラフが表示されます(下図)。種類は折れ線グラフと棒グラフの2つです。色のついた面積が量を反映する棒グラフの方が、多読データの記録には適しているかもしれません。
さらに、最下部の期間をタップすれば、過去1年までを一画面でグラフ化できます(下図)。私の場合、普段は直近8週(右図)をデフォルトにしています。
以上、スマホアプリによる記録法の一例でした。
アプリの利点としては、合計や平均、グラフなどがワンタップで簡単に表示されるという点が挙げられます。
これらが無料でできるというのも、ありがたいポイントです。
記録のために何を使おうか迷っている人には、簡単便利なアプリの使用を一番にオススメします。
ノート編
私は、多読歴1ヶ月くらいのときにノートによる記録を始めました。
「細切れに読む傾向が強い」や「併読が苦ではない」など、自分の多読のスタイルが確立し始めたタイミングでした。
下の画像のとおり、基本構成は次の3点です。
- 日付
- 書名
- 語数
日付はパラパラめくって探しやすいようにページの外側に配置しています。書名は2回目以降、略称で差別化しています(時短のため)。語数はアプリのコピペです。
また、モチベーション維持のため、月合計に加えて週間合計も出すようにしています。
最上部の「No.」は読了冊数で、読み終わると数値が上がるシステムです(下図)。
語数の記載はアプリのコピペで二度手間ですが、全体的に自分でカスタマイズできるという楽しさがあります。
アプリにはない週間合計を出すことで「先週よりは読もう!」という短期的なモチベーションアップが生じることもよくあります。
また、継続すればするほど過去の情報にあたれるスピードはノートの方が速いです。
それなりに多読を続けて習慣化の見通しが立った人、多読のスタイルや欲しい情報が明確な人などにとっては、ノートによる記録もオススメできます。
以上、語数の記録法の実例でした。
語数の数え方と記録法・まとめ
ここまで、英語多読における「語数の数え方と記録法の実例」を紹介してきました。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
以下、本記事のまとめです。
語数の数え方としては、次の2パターンのどちらかで1ページあたりの語数を求めます。
・公式の総語数 / 本文ページ数
・平均的なページを我流で探索
それから「1ページあたりの語数 × 読んだページ数」により、一読書あたりの語数を算出します。
記録法については、以下の2点がポイントです。
・まずはアプリを使って手軽に記録!
・ノートを使えばカスタマイズ自在!
なお、記録法のイメージが湧いたついでに「その先の長期継続のコツを知りたい!」という人には、以下の記事もオススメです。実体験に基づく習慣化のエッセンスを詰め込みました。
記録をとりながら多読を進めると成長を実感しやすく、長期継続につながる可能性もグッと高まります。
この記事の内容を参考に、あなたの多読体験がより豊かなものになれば幸いです。
それでは。Good luck!
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