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1年で170万語達成!英語多読のデータと感想【多読レコード2】

タイトル『多読レコード2』 リーディング

 こんにちは。Webライターの森です。

 多読レコードは、英語の多読を続けている筆者が節目節目にデータや感想をまとめるコーナーです。

 このたび、めでたく多読1周年(170万語!)に到達いたしました。

 この記事では、過去1年間の多読データ(語数の記録、読んだ本など)や、多読を継続して気づいたことなどをまとめていきます。

 これから多読を始めていきたい!という方の参考になれば幸いです。

 ※開始当初の私の英語力から察するに、本記事は「英語中級者(高校卒業レベル:TOEIC 700点前後)かつ多読ビギナー向け」の内容になると思われます。

2021年の多読語数

 まずは、多読語数についてまとめます。

日別データ

 はじめに、全体像がわかる日別の多読語数のグラフを以下に示します(多読を始めたのは2021年1月5日です)。

【多読レコード2】多読語数の日別グラフ

 ご覧のとおり、この1年は休まず多読に励み、1日に最低1000語は読んでいました。ちなみに最多記録は2月22日の18,466語です。

 累積語数の方は、2月27日に30万語、3月20日に50万語、7月7日に100万語、11月13日に150万語を超えました。12月31日時点では約172万語となっています。

 ちなみに、時期によって語数に波がありますが、その主な原因をまとめると下図のようになります。

【多読レコード2】多読語数の日別グラフ(コメント付き)

 1月いっぱいは駆け出しだったので、無理せず少しずつ読んでいた感じです。ただ、2月末にTOEICがあったので、その対策も兼ねて2月から多読量を増やしました。試験後もその余韻で多めに読み続けました。

 それ以降はすっかり習慣化し、電子書籍デビューやら心理学検定やら、大きなイベントをきっかけとして多読量が増減しています。

 とくにイベントがなくなった9月以降が現在の標準で、忙しさや気分で上下する感じです。

月別データ

 次に、月別データです。

 まずは多読語数の合計を下図に示します。

【多読レコード2】多読語数の月別合計グラフ

 全体の平均は143,908語(図の赤い点線)で、最多は3月の260,300語でした。

 続いて、一日平均語数のデータです。

【多読レコード2】多読語数の月別平均グラフ

 全体の平均は4790語(図の赤い点線)で、最多は2月の9174語でした。

 TOEICの影響と日数の少なさゆえに、2月はとくに多読密度の濃い時期だったといえます。

 最後に、一読書あたりの多読語数の平均もグラフにしてみました。この指標は、一回の読書でどれくらいの量を読んでいるかを表しています。

【多読レコード2】一読書あたりの平均語数グラフ(月別)

 全体の平均は2094語(図の赤い点線)で、最多は11月の2589語でした。

 累積で50万語以上を読んだ3月頃から、とくに苦労なく2000〜3000語(一般的な洋書10ページほど)の量をスイスイ読めるようになりました。


 以上、1年間の多読語数のデータでした。

読んだ本のまとめ

 ここからは読んだ本についてまとめていきます。

24冊の読了本

 まずは読み終えた本です。

読了本一覧

 結論、1年で24冊の本を読み終えることができました。

 下表は、読了本の基本情報をまとめたものです(タイトルクリックでAmazon、画像クリックで楽天の商品ページに飛べます。基本、洋書はAmazonの方が品揃えがいいです)。

タイトル*(Amazonリンク)& 著者 表紙画像(楽天リンク)  総語数**  
01. レオナルド・ダ・ヴィンチ(L4)
  ミゲール・リーヴァスミクー
012,300 語
02. 旧約聖書と新約聖書の世界(L4)
  ニーナ・ウェグナー
013,670 語
03. スティーブ・ジョブズ・ストーリー(L4)
  トム・クリスティアン
010,670 語
04. ビートルズ・ストーリー(L4)
  ジェイク・ロナルドソン
014,940 語
05. Atkinson & Hilgard’s Introduction to Psychology 
  Susan Nolen-Hoeksema
404,780 語
06. ガンジー・ストーリー(L1)
  ジェイク・ロナルドソン
008,190 語
07. Factfulness
  Hans, Ola & Anna Rosling
078,310 語
08. アインシュタイン・ストーリー(L1)
  ジェイク・ロナルドソン
009,480 語
09. ザッカーバーグ・ストーリー(L5)
  トム・クリスティアン
010,630 語
10. 地球の歴史(L5)
  西海 コエン
013,040 語
11. ビル・ゲイツ・ストーリー(L5)
  トム・クリスティアン
013,400 語
12. Thinking, Fast and Slow
  Daniel Kahneman
168,790 語
13. Learned Optimism
  Martin E. Seligman
104,620 語
14. Outliers
  Malcolm Gladwell
080,520 語
15. 10 Days to Faster Reading
  The Princeton Language Institute
045,790 語
16. Blink
  Malcolm Gladwell
062,830 語
17. The Origin of Chinese Characters
  白川 静 & Alan Thwaits(訳)
005,880 語
18. Talking to Strangers
  Malcolm Gladwell
077,810 語
19. Unlimited Memory
  Kevin Horsley

※要約版↑
022,140 語
20. Influence
  Robert B Cialdini
174,280 語
21. Naked Economics
  Charles Wheelan
119,680 語
22. A Technique for Producing Ideas
  James Webb Young
006,020 語
23. The Tipping Point
  Malcolm Gladwell
85,500 語
24. Give and Take
  Adam Grant
95,620 語
sp** 読み始めた順。日本語表記はラダーシリーズ。( ) 内はレベル。
sp** ラダーシリーズは公式の書誌情報。その他は森くん調べの概算。

 ご覧のとおり、ノンフィクションがメインで、初期はラダーシリーズという英語学習者向けの本を読んでいました。

 慣れてきてからは「洋書 オススメ」で検索したり、気に入った作家の別の本を探したりして興味の湧いた本を選んでいきました。自分が専攻していたこともあり、多くが心理学関連の本です。

時期と日数

 次に、上記24冊を読んでいた時期と日数についてです。下図をご覧ください。

【多読レコード2】読んだ本と期間の図解

 基本、飽きないように複数の本を並行して読んでいました

 日数はあくまで読み始めから読了までの期間なので、まったく読んでいない日も含まれています。とくに時間がかかっている『Hilgard’s Psychology』は文章量がハンパない教科書のような本で、毎日寝る前に数ページずつ読んだり読まなかったりしました。

それ以外の本

 めでたく読み終わった本のほか、やむなく挫折してしまった本や、12月31日時点でまだ読んでいる途中の本もあります。

諦めた本

 まずは挫折した本です。以下の3冊は読むのをやめました。

  • The Artist’s Way
  • Speed Reading with the Right Brain
  • The Colossus and Other Poems

 上記2冊は『多読レコード1』でも挙げた本です。単語レベルの高さや自分のニーズとのズレによって読むのを断念しました。

 3冊目は、Sylvia Plathという詩人の詩集です。普段から詩集を読むので、英語の詩集も面白そうだと思って挑戦しました。結果、2編ほどで挫折しました。単語にも文構成にも混乱し、早すぎた感が否めないのでいつか出直したいと思います。

途中の本

 まだ読んでいる途中の本は、Malcolm Gladwellという作家のDavid and Goliathのみです。彼は今年一番読んだ作家で、この本で5冊目になります。併読せずに一点集中で読んでいるので、早々に読み終わりそうです。

 ちなみに、すでに購入済みの控えの本には以下の3冊があります。

  • The Everything Store
  • Shoe Dog
  • Getting to Yes

 1冊目はAmazon創業者の、2冊目はナイキ創業者の伝記です。3冊目は交渉術の本になります。どちらもAmazonのオススメをもとに年末に衝動買いしました。「偉人や会社の歩み」系の洋書は未体験なので、前半2冊はとくに楽しみです。

 追記:ここで取り上げた4冊はすべて、2022年に読破しました(参考:多読レコード3)。


 以上、この1年で読んだ本(&これから読む本)についてでした。

多読「1年目」の気づき

 ここからは、1年間の多読を通して気づいたことを書いていきます。まとめると、次の3点です。

  • スピード&理解力アップ
  • 学ぶ余裕が少しずつ増大
  • 興味の範囲が地味に拡大

 以下、詳しく解説していきます。

スピード&理解力アップ

 まず、英文を読むスピードと理解力がグイグイ向上しました。

 たとえば、多読開始時点ではTOEICのリーディング問題を解き終えることができませんでしたが、約2ヶ月後(30万語に到達後)の本番では解き切ることができました。

 TOEICの完答に必要なスピードは150wpm(1分あたり150語)ほどといわれています。

 よって試験用にコントロールされた英文については、30万語を読んだことで130wpmくらいから150wpm以上へと読むスピードがアップしたと考えられます。

 もちろん、理解力を維持した上でのスピードアップです。

 一方、生の英文(一般的な洋書など)を読む精度についても成長が見られました。

 この点については、スピードと理解度を測定できる『10 Days to Faster Reading』という本を使って調べてみました。結果は下表のとおりで、スピードも理解度も向上していることがわかります。

2021年3月2022年1月 変化 
 スピード105wpm128wpm+23
理解度63%90%+27
2021年3月は9つのテストの平均値。
2022年1月は3つのテストの平均値。

 普段は30分ほどで3000語強を読むことが多いので、経験的にも納得できる結果です。ネイティブのスピードにはまったく及びませんが、成長を客観的に確認できたので少し安心しました。

学ぶ余裕が少しずつ増大

 スピードと理解力の向上に加えて、漫然と読むだけでなく「読んで学ぶ」意識が強くなったという実感もあります。

 当初は「ひたすら英文を読む」というのがメインテーマでした。

 しかし、今では「英語で面白い情報をキャッチすること」を楽しみにしている感が強いです。

 理解力を保ちながら英語を読むことに慣れ、内容を楽しむ余裕ができたのだろうと思います。

 そもそも多読を始めたのは「TOEICのスコアが上がったらいいな」という思いからで、スピードアップしたらラッキー!程度の取り組みでした。ただ、始めてみると意外に面白く、TOEICに関係なく「学びが得られるいい趣味」になりました。

 今ではすっかり洋書を読まないと1日を終えられない体になっています。これからも「知らないことを学ぶツール」として多読を続けていきたいです。

興味の範囲が地味に拡大

 最後の気づきとして、次に読む本をチョイスするとき、過去に読んだ本の影響を受けて冒険的な選択をすることがよくありました。

 たとえば『Thinking, Fast and Slow』は、心理学と深く関連する行動経済学というジャンルの本です。心理学の世界で有名だからという理由で読んだのですが、この本をきっかけに経済学にも興味が湧き、『Naked Economics』という経済の入門書にもチャレンジしました。

 また『Influence』や『Give and Take』では、企業戦略や成功者の振る舞いなどが実例として頻繁に登場します。そして年末に買った『Shoe Dog』や『The Everything Store』は有名企業やその創業者にまつわる本です。過去の本に好奇心を刺激されていることは間違いないでしょう。

 このように、手を出すジャンルが地味に広がりを見せている昨今です。これも多読に慣れたことによる成長だと思います。

 もしかすると2023年頃には、スーパー理系チックな本やファンタジー小説などを読みあさっているかもしれません。

 いずれにせよ今後が楽しみなところです。

「多読レコード2」まとめ

 以上、「多読レコード2」でした。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 まとめると「1年で170万語以上の英語を読み、読むスピードや理解力が向上し、好奇心の赴くままに情報を求めていくようになった」という感じです。

 今後は、ゆるゆると進めている単語学習もレベルアップさせつつ、一読で得られる情報が増えるよう精進していきたいです。

 なお、『多読レコード』は半年に1本のペースでシリーズ化しています。データや気づきの「長期的な変化」が気になる人や、一緒に多読を続けていきたい人などのお役に立てたら幸いです。
 →『多読レコード』シリーズ

 それでは、今回はこの辺で。
 That’s all for today.

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