学部総代の成績ってどれくらい? そもそも総代って何?
好成績で大学を卒業したい!「フツーの勉強」以外に大事なことは?
学業にコミットするためのマインドや習慣を知りたい!
本記事では、このような疑問や要望をサポートします。
総代とは「ある集団内の代表者」のことです。
卒業生総代なら「全卒業生の代表」、文学部総代なら「文学部全体の代表」になります。これらの例では成績優秀者が選ばれるのが一般的です。
この記事では、かつて法政の文学部を総代で卒業した筆者の「学業パフォーマンスを上げる経験則」をシェアしたいと思います。
筆者自身、とくに頭がいいわけでもなく浪人も経験した身なので、きっと誰でも実践できる(けどしていない)ことばかりでしょう。
先に概要をまとめると以下のようになります。主に学習態度やちょっとしたテクニックの話です。
・表現力と想像力の活用
受け手にフレンドリーな成果物を!
→細やかな工夫で誤解のリスク低減
・孤独と協働の切り替え
とくに協働学習の意見交換が大事!
→新鮮なフィードバックで即日成長
注意点として、今回の内容は「こうすれば総代になれる」という浅はかな話ではありません。
あくまで肩書きは読んでもらうためのエサです。ごめんなさい。総代の選出には運の要素も大きく関係し、成績だけで選ばれるわけではありません。
その点をご理解のうえ、学業に真剣にコミットしようと考えている人にこの記事が届けば幸いです。
総代に選ばれたときの状況
まずは導入として、総代に選ばれたときの状況について簡単に書き残しておきます。
本題の「成績アップ術」のみ知りたい方は「周囲に差をつけるポイント」から読んでも全く問題ありません。
結論、筆者は「成績」と「運」の良さで総代になりました。
大学によって基準はさまざまでしょうが、少なくとも(当時の)法政の場合だと「成績トップの人を自動的に」という単純な選出はしていないようでした。
以下では、そんな「成績」と「運」の両面について書いていきます。
成績はとても良かった
まずは「成績」です。
写真のとおり、成績はとても良かったです。
修得した全142単位のうち134単位(約94%)が最高評価でした。そのほかは全て2番目の評価でした。
もちろん大学や学部にもよるのでしょうが、これくらいの成績だと「運」次第で総代に選ばれる可能性が出てきます。
運がとっても良かった
続いて「運」についてです。
「総代に選ばれた」という知らせは3月初めにメールで届きました。そのメールには総代の選出について次の2点が明記されていました。
- 今年度は心理学科から選出
- 文学部教授会で正式に承認
以上から、まず「たまたま心理学科から学部総代が選ばれる年に卒業した」というミラクルがあったことがわかります。筆者は1年浪人しているので、現役で入学していたら同様の成績でも音沙汰なく卒業していたのかもしれません。
また「教授会での承認」というプロセスがあることから、単に成績だけで自動的に決定したわけでもなさそうです。
いずれにせよ、努力だけではどうにもならない巡り合わせがあったことは確かでしょう。
とはいえ、しっかり勉学に向き合った事実は変わりません。
以下では、そんな私が実践していた「学業の質を上げて周囲に差をつけるポイント」をまとめていきます。
個人の見解なので、参考程度に読んでいただければ幸いです。
周囲に差をつけるポイント
「学業で周囲に差をつけたい!」 と思ったら、シンプルに勉強量で勝負するのが定石です。
ただ、同レベルの学力の人が集まるなか差をつけるポイントが「ひたすら勉強」以外にもあります。
ここでは、意外と見落としがちな「“フツーの勉強”以外で差がつくポイント」をご紹介します。ちょっとした工夫や意識の話なので、誰にでも簡単に応用できるはずです。
そのポイントはズバリ、次の2点です。
- 表現力と想像力の活用
- 孤独と協働の切り替え
以下、それぞれ詳しく解説していきます。
表現力と想像力の活用
まずは1つ目「表現力と想像力の活用」についてです。
ここでの「表現力」は、主に文章力やプレゼン力を意味します。技巧がかった表現をする力ではありません。
一方の「想像力」は、配慮や思いやりに近い意味合いです。
大学では、試験を通して知識のアウトプットを求める授業のほか、調べたことや考えたことを自分の言葉で伝える「レポートやプレゼン」を課す授業が多くなってきます。
当然、後者では「伝える力」が不可欠です。
ここでは、その「伝える」という側面にフォーカスした小技や考え方について深掘りしていきます。
機械も誤解しないレポートを
レポートの作成には「文章で伝える力」が大切です。
もちろん論理的な文章を書くにはそれなりの訓練が必要でしょう。
ただ、ここで強調したいのはもっと根本的な「読みやすさ」レベルの話です。
私はとくに「機械(翻訳機やAIなど)がエラーなく理解できるか」という意識を持ってレポートを書いていました。
もちろん実際に読むのは人間なので、言い換えると「相手の推測に頼る必要がないほど理解しやすい文章を目指す」イメージです。
わざわざレポートの評価基準に「日本語の読みやすさ」を設けているケースは少ないと思います。
しかし、文章がわかりにくいと誤解を生むリスクが高まります。
どんなにリサーチに時間をかけても、どんなに独自性のある考察をしても、相手に伝わらなければ意味がありません。せっかく時間と頭を使ったのなら自分の主張はしっかり伝えたいものです。
簡単に読みやすさをアップさせる小技としては、次のようなものがあります。小手先のテクニックだけでもかなり変わるので、よかったら試してみてください。
- なるべく一文を短くする
例)一文は短い方が明快であるが、
接続詞を選ぶ必要性も生じる。
→一文は短い方が明快である。
ただし接続詞を選ぶ必要性も生じる。
- 回りくどい表現を避ける
例)誤解されないケースは多くない。
→誤解されるケースは多い。
- あいまいな修飾を避ける
例)面白い彼の説明
→彼の面白い説明
or 面白い彼がする説明
- 主語と述語を接近させる
例)彼は総代になった彼女を祝った。
→総代になった彼女を彼は祝った。
- 指示語の対象を明示する
例)大学では伝える力の訓練が大事だ。
それは受け手の負担を軽くする。
→大学では伝える力の訓練が大事だ。
その力は受け手の負担を軽くする。
どの例も日本語として間違いというわけではありません。ただ、誤解を生むリスクは高まるので可能な限りチェックした方が無難です。
とくに時間に追われているときなどは読みやすさのチェックに気を回せなくなります。なので時間を空けて見直せるようなスケジュール管理も大切です。
学び、調べ、考えたことを無駄にしないためにも、誤解なく伝わるレポートを書きましょう。
全員が理解できるプレゼンを
続いては、プレゼンについてです。
プレゼンではとくに「想像力」が重要になってきます。聞き手の視点を忘れないことです。
ほとんどの場合、聞き手には自分と同じ「学生」が含まれています。なので背景知識の簡単な説明、明快な図表の作成といった配慮が大切です。
最後に評価するのは先生だからといって周囲の学生を置いてけぼりにするのは良くありません。
そもそもプレゼンは「相手が持っていない情報をわかりやすく伝える行為」です。少なくとも学生のなかでは自分の発表テーマを一番理解しているのは自分自身のはず。
プレゼンでは「自分より一段低い理解度の聞き手」に発表を届けるという意識を常に持っておくとよいです。
聞き手の理解を楽にする小技としては、次の3点が挙げられます。
- 視覚的にアピールする
- 大事なことはスパッと
- 笑えるポイントを作る
以下、実体験を交えつつ深掘りしていきますね。
視覚的にアピールする
プレゼンでは、口頭で伝えるだけでなくレジュメやスライドなどを併用することがほとんどです。
せっかく資料を使えるなら、口頭説明(聴覚情報)を補強するような「視覚に訴える情報」を盛り込むとよいです。
ここでの「視覚に訴える情報」は、イラストや写真、図表などを意味します。
聞き手の立場で考えてみると、説明を聴きながら文字を目で追うだけの状態はかなり退屈です。少しでも刺激があった方が興味が湧きやすく、理解の促進にもつながりそうですよね。
たとえば発表内容に関連するイラストや写真を入れたり、スライドであればアニメーションを使うこともできます。
私の例だと、漢字のゲシュタルト崩壊に関する研究発表の冒頭で、崩壊のイメージをアニメーションで表現したことがあります(下図)。シンプルながら、良いつかみになりました。
もちろん図表の使用も視覚的なアピールとして有効です。
その場合、注目すべき部分をハイライトしたり、数字や文字がよく見えるよう調整したり、読み取りを助ける工夫を忘れないようにしましょう。
大事なことはスパッと
プレゼンにおいては、重要なポイントはスパッと短く、できればキャッチーに伝えるとわかりやすいです。
たとえば「プレゼンの軸になる重要概念」や「節目節目のまとめ部分」などはスパッと言い切って記憶に残りやすくするとよいです。
それに合わせて声を大きくしたりペースを落としたりすると、さらに重要性が際立ちます。
実はこの記事内でも少し意識しており、先ほどの「機械も誤解しないレポートを」は「読み手の推測に頼る必要がないほど明快なレポートを書こう」という結論をスパッと短く言い換えてみました。
笑えるポイントを作る
若干ハードルが高いですが、笑いどころを用意するのもプレゼンでは効果的です。
冒頭で笑いが起きると和やかなムードが生まれ、自他ともにリラックスした状態で内容に入ることができます。
とくに、見知った面々が集まっている場合や担当の先生がユーモアに寛容な場合などはいっそう「笑い」を味方にしやすいです。
私の実体験ですが、3年生の頃に目撃者証言について英語でプレゼンするというハードな課題がありました。2人1組での発表だったので弁護士と検事が法廷で言い争う「小芝居」でプレゼンを始め、うまいこと笑いが起き、ムードが明るくなったことを覚えています(下図は当時の原稿です)。
プレゼンは誰でも緊張するものです。
それでも、ひと笑い取れれば自分が波に乗れるだけでなく、順番待ちで緊張している聞き手の関心さえ引き出せたりします。
コツは恥ずかしがらずサラッとこなすことですが、アウェイな空間だとスベッて逆効果になる可能性もあるので使いどころには注意しましょう。
以上、レポートやプレゼンの「伝える」スキルに着目した「周囲と差をつけるポイント」でした。
孤独と協働の切り替え
学業で差をつける2つ目のポイントは「孤独と協働の切り替え」です。
高校までは一人で黙々と勉強する「孤独」な時間がメキメキ成績に表れます。もちろん大学でも「孤独」に勉強する姿勢は大切です。
しかしその一方、チームワークがカギになる場面が増えるのも事実。
私の場合、グループで行う実習やリサーチ、プレゼンなど、複数人で協力して作業を進める「協働学習」の機会がかなり多かったです(もちろん専攻する学問の特性も関係しています)。
そのような状況では「孤独と協働」を上手に切り替えるのがポイントです。個人プレーに頼りすぎてしまうと自分にだけ異常に負荷がかかったり、視野が狭くなって客観性を見失ったりするリスクもあります。
経験上、とくに「協働」を乗りこなすことができればパフォーマンスは格段にアップしますよ。
以下では、「孤独」が大事な講義系と「協働」が大事な演習系との2つに分けて小技や意識をまとめていきます。
- 講義系:孤独モードで猪突猛進
- 演習系:協働モードで切磋琢磨
講義系:孤独モードで猪突猛進
講義と試験(あるいはレポート)で構成されるような授業では「孤独」に突き進むのが王道です。
幸か不幸か「真面目に勉強しよう!」と本気で考えている学生は多くありません。なので一人コツコツ勉強を続けているだけでもそこそこ差は生まれます。
しかし、同レベルの学力を持った集団内で頭ひとつふたつ突き抜けるには「どれだけ勉強やリサーチに時間を投資するか」や「いかにその時間を濃密なものにするか」が重要です。
以下では、そんな孤独モードの質を上げる簡単な工夫や習慣を3点ご紹介します。
- 興味が湧いた授業を選ぶ
- 前の席(人あり)に座る
- スマホをカバンにしまう
興味が湧いた授業を選ぶ
もとから興味がある授業を選ぶと自学自習もはかどります。
必修科目との兼ね合いで選択肢が減ることもあるでしょうが、迷ったら「面白そうか」で決めるとよいです。内容を楽しめればインプットもアウトプットも楽なので、学習継続のハードルが下がります。
また、少しでも予備知識がある分野の授業を取っていれば忙しい時期でも他の授業と両立させやすいです。
とりわけ1、2年の時期は必修科目が多く、学期末はかなり多忙になります。馴染みのある科目が混ざっていれば繁忙期でも高いパフォーマンスで乗り切ることができますよ。
ちなみに私は数学が好きだったので数学関連の授業を12単位分履修しました。文系だと数学関連の授業は避ける人が多い一方、覚えることは少ないので穴場です。
前の席(人あり)に座る
前の席に座ると他人の動きが気になりません。
また、先生との距離が近いことで適度な緊張感が生まれます。さらに、発言する機会があっても周囲からの視線を感じにくいです。
これらはどれも集中力アップに効いてきます。緊張しすぎて逆に集中できないような場合は除き、前方の指定席化はかなりオススメです。
注意点として、学期始まりの段階では「“近くに人がいる”前方の席」を確保しましょう。
授業によっては「周りの人と話し合ってみて」的な流れになることも多いです。そんなときに孤高のフロントランナーを決め込んでいると、ちょっと恥ずかしい仲間探しの大移動が必要になります。
気にならないなら問題ないですが、前に座るのであれば近くに1人2人いる地点がベストです。
スマホをカバンにしまう
孤独モードで勉強するときは、スマホを視界から排除するのが賢明です。
スマホが視界にあると通知のピコピコで気が散ります。これについては簡単に想像できるでしょう。
しかし通知などがなくても、スマホは「見える位置に置くだけで集中力を低下させる」といわれています。
参考:スマホが手元にあると集中力が低下
よって授業であれ自習であれ「この時間はスマホを絶対見ない!」と決めてカバンにしまうのがベストです。
せっかく孤独モードに入るのなら、少しでも濃密な時間を演出しましょう。
演習系:協働モードで切磋琢磨
続いては「協働」についてです。友人たちと協力して課題をこなす系の話になります。
とりわけ演習系(実験実習やゼミなど)の授業では、この「協働」がパフォーマンスアップに大きく貢献します。私自身、早めに「協働」の重要性に気づけたことが大きな成長につながりました。
それなりに “デキる” 自覚のある人は「周りに合わせていたら調子が狂いそう」と不安に思われるかもしれません。実は私にもそういう不安がありました。浪人上がり(しかも宅浪)で社交性が低下していたこともあり、入学当初は「何でも自力でどうにかしよう」志向が強かったです。
ただ、自力でやれる範囲には限界があります。そしてその限界を突破するポテンシャルを秘めているのが「協働」です。
また、単に「友達と雰囲気よく活動できている」というフワッとした満足感だけでなく、実利的なリターンも存在します。
ここからは、そんな協働モードの実利的な側面について書いていきます。
以下の3点を意識していれば、馴れ合いではなく自己成長の武器として協働モードを使いこなすことができるでしょう。
- 組織で働く前の予行演習
- 受け手の視点を体感する
- 自分の理解度を確認する
組織で働く前の予行演習
協働モードは、これから就職するであろう大多数の学生にとって「組織で働く前の予行演習」になります。
自分の役割をしっかり果たすこと、果たさない人員が存在すること、うまく集団を動かすこと、うまく動かせない障壁にぶつかることなど、全てが社会勉強になります。
また、自分にはない特徴を持っている人(アイデアマン、仕切り上手など)から社会的スキルを学べることも多いです。
なにより、協働学習に積極的に取り組むとチーム内での自分の役割(や長所短所)を認識できたり、集団で物事をやり遂げる成功体験が得られたりします。
一方、孤独モードに頼りきりだと、自分だけ作業量が膨大になったりチームが険悪ムードに包まれたり、何かとやりにくくなる危険性があります。
将来どこかで働く予行演習として、チームプレーの妙を心得ておくことは大切な学習です。
受け手の視点を体得する
もちろん「チームプレーの重要性くらい知っとるわ!」という人も多いでしょう。
ただ、協働モードの目的はそれだけではありません。ここからは実利的なリターンについて書いていきます。
そのリターンとはズバリ「受け手」視点の体得です。
協働学習がメインになる場面では、チーム内で自分の成果物をシェアすることが必須になります。そういった周囲との情報共有や意見交換によって「受け手」視点が育まれていくわけです。
単独でこなす課題の場合、言いたいことが相手にどれだけ伝わっているのかが不明のまま完結してしまうことが多いです。フィードバック自体が得られなかったり、数ヶ月後になってようやく評価が発表されたりと、学習成果を次に活用しづらい傾向にあります。
一方、協働学習では強制的に他者との意見交換ができ、それぞれがフィードバックを即座に受け取ることができます。
自身の文章表現や内容構成、考え方が「受け手から見て明快か」や「どうすればより良くなるか」などをサッと把握することが可能です。
私自身、「文章が長くて意味が取りづらい」や「話すペースが少し速い」や「ここは言葉より図表にする方が…」などなど、自分で勝手に納得していた部分に多くの指摘を受けてきました。そしてそのたびに「伝える力」がブラッシュアップされました。
自分の理解不十分を知る
協力モードの最後のポイントは「自分の理解不十分を知る」です。
わかったつもりなのに他人から質問されると意外と答えられない…ということはよくありますよね。そしてその背景には「理解の不十分」が隠れている場合がほとんどです。
グループの中であれこれ意見を交わしていくと、見過ごしている「理解したつもり」に気づける確率がぐんと上がります。
情報の届け方のみならず、内容理解をも促進するのが協働モードのお得なところです。
さて、ここまで「表現力と想像力の活用」&「孤独と協働の切り替え」という2大テーマで「周囲に差をつけるポイント」を語ってきました。
両者に共通する大事なポイントは「自分本位で終わらない“受け手”視点でのアウトプット」です。
課題をやるたびに受け手の視点を意識するのは面倒に思えるかもしれません。しかし、数をこなせば次第に自動化されて立派なスキルに変わっていきます。
そして「受け手」視点でのアウトプットは社会に出てからも有用です。
メール1通でさえ、相手の立場を考慮することで無駄なやり取りを減らすことができます。まずはここで紹介したテクニックや考え方から、小さな一歩を踏み出してみてください。
学生生活その他
最後に、そこまで有用性は高くないものの、何かヒントになりそうな学生生活や習慣についてまとめておきます。
前章で最重要ポイントは書き尽くしたので、筆者の生態に興味がある方のみ、気楽に読んでいただければ幸いです。
勉強関連の話
まずは勉強に関わる話です。
奨学金を頂いた
私が在学していた頃の法政には、前年度の成績優秀者が「奨学金給付+表彰」される制度がありました。
うまいこと毎回ノミネートされ、毎年30万円くらい頂いたことを覚えています。アルバイトで稼いだお金とは違う神聖さがありました。
使い道としては、大きいものだと京都一人旅、小さいものだと普段の食費や書籍代、ゼミの追いコン経費などが記憶にあります。尊さゆえに真面目なことにしか使えませんでした。
また、奨学金を頂いてからは「今年も頑張ってお金をもらおう!」という不純ながら前向きな動機も生まれました。
純度はさておき、学業のモチベーションアップにつながったことは確かです。
ゼミ長になった
3年生の頃からゼミが始まり、じゃんけんの結果でゼミ長に就任しました。リーダータイプではなかったので当初は不安でしたが、先輩同輩の助けもあり、卒業まで職務をまっとうできました。
職務とはいっても、節目節目の飲み会の幹事、下級生へ向けたゼミ紹介のプレゼンなど、活動の機会はそこまで多くなかったです。
それでも先輩後輩との縦の交流が増え、学生生活の充実度が大いに高まりました。
漢検1級に合格
突然ですが、私は漢字が大好きです。大学2年生になった頃、昔から憧れていた漢検1級を取ろうと本格的に勉強を始めました。
普段は大学の課題が優先で時間を取りづらかったのですが、主に長期休暇を利用してコツコツ学習を進めました。図書館の辞典コーナーに漢字字典がたくさん置いてあったので、よく「立ち読み比べ」をしていたことを覚えています。
結果的に合格できたのは4年の初夏です(それまでに5回落ちました)。
卒論の研究テーマが「漢字の記憶」だったので、若干の権威性が生まれて嬉しかったです。
勉強以外の話
ここからは勉強以外のお話です。
サークルは無所属
中学で打ち込んだバドミントンへの熱が再燃し、入学当初はバドミントンサークルに顔を出していました。しかし宅浪上がりの人見知りが災いして強烈なアウェー感を覚え、しれっと辞めます。
以降、ずっとサークルは無所属です。
2年の春には地元の社会人サークルでバドろうと一念発起したものの、張り切りすぎて捻挫して1回で辞めました。
ただ、4年の夏あたりに友人から「打倒〇〇先生!バドミントン会」なる練習会に招かれ、コートを駆け回る機会を得ました。アウェー感もなく、捻挫もせず、とても楽しかったです。
そのほか、院志望が固まった3年の冬頃には心理学論文を和訳する集会に参加しました。サークルというよりも週1の勉強会という雰囲気でした。
アルバイトと就活
先述のとおり、入学当初は社交性が著しく低下していました。大学に慣れることで精一杯で、アルバイトはスキマ時間にモニターをやる程度でした。ちょこちょこアンケートに答えて貯めたポイントを現金化するようなタイプです。
2年生になってからは余裕ができ、校閲のバイトを始めます。
校閲は、書籍のなかの表記や事実関係などをチェックする仕事です。私はカタログをメインに担当していました。
3年生からは家庭教師に転身。中高生の学習サポートに従事しました。
基本、どのバイトも週1ペースでした。
就活については3年の秋にいくつかイベントに参加した程度です。
もともと院志望でしたが、何も見ずに就職の選択肢を消すのはどうかと思い、インターンやセミナー、座談会などに参戦しました。研究の道ほど魅力を感じず、冬には院進の決意を固めます(のち外部受験に合格しました)。
リフレッシュ習慣
サークルこそ無所属でしたが、代わりに新たな趣味や習慣が確立されました。
一番ハマったのは映画です。
名作映画を個別ブースで鑑賞できる施設が構内にあり、1年生の頃からヘビーユーザーでした。夏休み終盤に毎日通って『ハリーポッター』をイッキ見したり、『ロード・オブ・ザ・リング』が長すぎて午後の授業に遅れかけたりといった思い出があります。
そのほか、バドミントンができなかった反動でランニングの習慣がつきました。
近くの中学校を10周して帰ってくるコースで、週に2、3回、30分強のランニングを3年ほど続けました。ちなみに今では週5にパワーアップしています。
また、散歩癖がついたのも大学入学後です。昼休みの暇な時間だったり課題に煮詰まったときだったり、何かと歩いてリフレッシュしていました。近くに自然がある場合には一番オススメの習慣かもしれません。
以上、ちょっとした学生生活や習慣の話でした。
内気な浪人が社交的な総代になれたのなら、あなたが何者であれ、いくらでも伸びしろはあるのではないでしょうか。
私にとっての漢字や映画のように、学業以外にハマれるものがあると俄然ハリのある学生生活になります。
いろいろとバランスよく学問しましょう!
本記事のまとめ
以上、法政心理卒・元総代による学業アドバイスでした。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
この記事の重要ポイントは以下のとおりです。
・表現力と想像力の活用
受け手にフレンドリーな成果物を!
→細やかな工夫で誤解のリスク低減
・孤独と協働の切り替え
とくに協働学習の意見交換が大事!
→新鮮なフィードバックで即日成長
大学合格や進級決定など、「さくら咲く」瞬間には誰もが心躍ることと思います。
ただ、世の中ほとんど咲いてからが正念場です。油断せず、慢心せず、一歩一歩を大事に着々と成長していけるといいですね。
そんな成長の機会を前にしたあなたにとって、この記事が少しでも役に立つことを心から願っています。
それでは。エンジョイ!
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