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【令和の合格者直伝!】漢検1級の四字熟語で26点を確保する勉強戦略

アイキャッチ「漢検1級の四字熟語対策 攻めるならここから!四字熟語で26点を確保するスモールステップ戦略」 漢検1級

漢検1級の勉強を始めたけど、四字熟語の対策はどうしたらいい?

辞典の項目はすべて覚えなきゃいけないの?

どうにか四字熟語の点を8割以上で安定させたい!

 本記事では、このような疑問や要望のある方をサポートします。

 漢検1級の四字熟語といえば、配点は30点と大きく、他の分野(とくに対義語・類義語、古事成語・諺)にも応用が利く最重要パートです。

 四字熟語で安定して得点できれば、合格にググッと近づけます。

 かく言う私も、四字熟語対策を本格化してから1級合格に至りました。それまでに5回落ちていますが、四字熟語に力を入れ始めたのは3回目の後くらいのことです。

漢検1級の結果通知
「今後の勉強方法」は受かってからのお楽しみです。

 この記事では、私自身「もっと早く始めるべきだった」と痛感した四字熟語学習について解説します。

 しっかり実践すれば、四字熟語パートで26点以上を安定して獲得できるようになるはずです。

 さきに結論を述べると、『漢検 四字熟語辞典』内の「1級」とマークされた項目(約1000語)を覚えることが必須になります。

 ただ、いきなり辞典から勉強を始めるのはややハードルが高いです。

 なのでここでは「定番の参考書をうまく使いつつ、3ステップで無理なく四字熟語の8割超えを安定させる勉強の流れ」をご紹介したいと思います。

必要な教材は全部で4種類

 まず、四字熟語対策に不可欠な教材を挙げておきます。

漢検1級模擬試験倉庫
 spaceplusKKさんのWebコンテンツ
 終盤のアウトプットで大活躍します。

26点確保までの3ステップ

 ここからは、具体的な勉強の流れを解説していきます。

 なお、以降の内容は総合的な1級対策と同時並行で進めることを想定しています。この「総合対策」についてはこちらの記事をご参照ください。
 →【漢検1級】初合格への勉強法ロードマップ

 それでは本題です。

 四字熟語学習の基本は次の3ステップ。約1000語の四字熟語を段階的に覚えていく戦法です。

  1. 精選演習で基本の200語
    (到達目安:14点前後
  2. 本試験型で上乗せの150語
    (到達目安:20点前後
  3. 四字熟語辞典で極みの600語
    (到達目安:26点以上

 下の図は各ステップの学習範囲をイメージ化したものです。

 段階的に学習を進めることで、最終目標である『四字熟語辞典』の学習量が約半分になるという仕組みになっています。

【漢検1級】四字熟語の全体イメージ

 言い換えると、約200語を覚える小目標からスタートし、最終目標の辞典攻略(約1000語の習得)のハードルを下げる戦略です。

 以下、各ステップについて詳しくお話しします。

Step1.精選演習で基本の200語

【漢検1級】四字熟語のイメージ step.1

 Step1で使うのは、漢検協会の『漢検1級 分野別 精選演習』です。

 精選演習の四字熟語分野には192の四字熟語が記載されています。

 これらを覚えていくのがStep1です(なお、この数には下位級のマイナー熟語や選択問題のダミーも含まれています)。

 ここで行うことは、

解きつつ意味調べ → ひたすら解く

 とまとめられます。

 1周目は意味調べをメインに、それ以降はアウトプットを中心にトレーニングしていきましょう。

 以下、それぞれの作業について解説しますね。

1周目:解きつつ意味調べ

 1周目は、解きながら意味調べです。

「解く」と言っても、もちろん最初なのでまったくわからなくても問題ありません。「こんな言葉があるんだなぁ」くらいのノリで気楽に進めてOKです。

 何より大事なのは「意味調べ」になります。

 精選演習の問題は「四字熟語の空欄補充 + 意味の選択」がメインです。

 ただ、問題内のすべての四字熟語に意味が付されているわけではありません。4分の1ほどは「空欄補充のみ」or「選択問題のダミー」です。

 それらのなかで意味のわからないものを辞典で調べ、本体にガンガン書き込んでいきましょう。

 意味の理解は記憶の定着を促進しますし、あとで見直すときにも便利です。

 ちなみに私は解答欄の横に意味をメモしていました。そうすると解くときに目がいかないので2周目以降も邪魔になりません。

 また、空欄以外の2字で読み方がわからないものについても書き込みをしましょう。本番の問2では読み方が問われるので、早くから意識しておくとよいです。

2周目以降:ひたすら解く

 2周目以降は、問題を繰り返し解くだけです。私の場合、最低4回は解きました。

 ポイントとして、解き直すたびに1回1回意味を確認することが大切です。

 何度か繰り返せば、解答する段階で「こういう意味だったな」「こんな言い回しで書き込んだな」といったことが思い出せるようになります。

 また、誤答については間違えるたびに重ねて印をつけるのもオススメです。私は毎回ペンの色を変えて印をつけ、ミスの多い問題ほどカラフルに目立つようにマーキングしていました。

 だいたい8〜9割ほど解きながら意味が出てくるようであれば、Step2に進んで問題なしです。

 最後までミスしたものは今後の復習項目とします。ただ、そのほとんどはStep2以降でカバーされるのでご安心ください。

Step2.本試験型で上乗せの200語

【漢検1級】四字熟語のイメージ step.2

本試験型は成美堂が吉

 Step2では「本試験型」と呼ばれる参考書を使います。文字どおり本番と同じ形式の問題集です。

 本試験型の教材には、次の2種類が存在します(以降、前者を成美堂、後者を新星と略称)。

 どちらも「ガンガン解いて学ぼう」というタイプの本で、成美堂には17回分新星には20回分の模試セットが入っています。

 どちらも基礎力アップには十分ですが、巻末付録の「頻出四字熟語の一覧」についてはインプット素材としての充実度に若干の差があります。

 下の図は、精選演習でカバーされている四字熟語と、それぞれの本試験型の巻末付録でカバーされている四字熟語の数を比較したものです(2021年時点)。円の重なりはカブりを意味します。

【漢検1級】教材別 四字熟語の収録語数ベン図

 成美堂の巻末付録の四字熟語は260語、新星は196語。そして成美堂だけが取り上げている収録語は109語、新星の場合は53語です。

 以上を考慮すると、アウトプットのみならずインプット教材としても充実している「成美堂の本試験型」がとくにオススメです。

 ちなみに、四字熟語以外の観点からも成美堂は使い勝手がいいです。以下の記事では総合的な比較とレビューをしているので購入を検討している方はぜひご一読ください。

本試験型の取り組み方

 話を戻して、ここから本試験型の取り組み方についてです。

 基本は「模試を1セット解いては未習得のものを覚える」の繰り返しになります。

 コツを挙げるとすれば、巻末付録を流し読みする習慣をつけていると問題を解く段階で初見の四字熟語が激減するので楽です。

 また、意味については解説や付録で網羅されているので、とくに調べて書き込む必要はありません。

 本試験型の卒業目安は、すべての模試セットで9割前後を正答できるくらい(四字熟語パートで多くて2ミスほど)がよいでしょう。

 ここまでやり込んだ頃には、Step1で覚えられなかったものもほとんど身についていると思います。

 本試験型を攻略できたら、いよいよStep3。満を持しての四字熟語辞典です。

Step3.四字熟語辞典で極みの600語

【漢検1級】四字熟語のイメージ step.3

 Step3は『漢検 四字熟語辞典』がメインとなる段階です。

 新たに覚えるべき項目は約600語で、ここを乗り越えれば本番で26点以上を確保できます。

 Step3としていますが、下記の「インプット」についてはStep2の後半あたりから始めるのが理想的です。そうするとアウトプットの方に多くの時間を使えるので、記憶の定着率が向上しますよ。

インプットについて

 拍子抜けするかもしれませんが、まずは「1級」マークが付いた四字熟語をカラーペンで囲むことから始めましょう。

 辞典には各項目に「◯級」と示されていますが、そこまで目立ちません。

 ページを開いたとき「どこに1級の四字熟語があるのか」が瞬時にわかるようにしておくと、後々かなり楽です。

 なお、解説文などをじっくり読みながらマーキングするとマーク忘れのリスクが高まります。好奇心を抑え、マーキングだけを作業的に一気にやるのがベストです。

 そのほかの注意点として、たとえば「浅斟低唱せんしんていしょうと低唱浅斟」や「讒謗罵詈ざんぼうばりと罵詈讒謗」のような前後を入れ替えると同一になる項目については、意味が書かれている方のみにマークすればOKです。この例では「浅斟低唱」と「罵詈讒謗」になります。

 すべてを囲んで目立たせたら、繰り返し読んでいきましょう。Step1、2の蓄積のおかげで意外とサクサク読み進められることに気づくはずです。

 また、読み進める際には「意味」だけでなく「故事」もチェックするようにしてください。字面からはピンとこなくても、背景となる小話を知ることで一気に覚えやすくなるケースも多いです。

 経験上、4、5周もすると全体的に見慣れて自信がついてくると思います。

 なので最低3周はざっと目を通して、未知なる四字熟語に免疫をつけてから以下のアウトプットに進むのがオススメです。

アウトプットについて

 ひたすら辞典を読み込むだけでは、本番でしっかりアウトプットできるか不安ですよね。

 そこで、Step3の約600語のアウトプットができる教材として『漢検1級模擬試験倉庫』というサイトを強くオススメします。

 このサイトは、オーナー自らが作成した模擬試験や分野別問題を無料で公開している大変ありがたいサイトです。模擬試験については本番さながらの難易度で、セット数は45以上あります。

 取り組み方はStep2と同じです。解き直しの時間も考慮して、自分のスケジュールと相談しながら数をこなしましょう。

 また、模擬試験倉庫には「四字熟語特訓」という記事もあります。こちらは「50問×10セット以上」の四字熟語に特化したコンテンツなので、広範な学習の成果を手軽にチェックすることが可能です。

 これらの教材を利用してアウトプットのトレーニングを続けていけば、本番の四字熟語では1つ2つしかミスは出ません。160点を超えるための武器としては十分です。


 ちなみに、30点満点を確実にするには下位級のマイナー熟語まで覚える必要があります。

 これについては私の手には負えないので、ご自身の判断で四字熟語マスターの世界へ歩んでいただければと思います。

四字熟語の勉強戦略・まとめ

 以上、漢検1級の四字熟語の勉強戦略でした。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 今回ご紹介した3ステップをまとめると、以下のようになります。

Step1.精選演習
・基本の200語を習得!
・意味を調べつつ解く!

・8〜9割できるまで!

Step2.本試験型
・さらに150語を習得!
・付録と仲良く進める!

・9割前後できるまで!

Step3.四字熟語辞典
・極みの600語を習得!
・最低3周は読み込む!
・模擬試験倉庫で鍛錬!

 このようなスモールステップの学習を実践すれば、約1000語という最終到達点のハードルを下げ、着々とレベルアップしていけるでしょう。

 ぜひとも本記事を参考に四字熟語パートを強化し、1級合格に王手をかけていただければと思います。

 それでは。ファイト!

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